パソコンのデスクトップやドキュメントに保存していたファイルやフォルダーが突然消えてしまった。調べて欲しい・・・とのご依頼がありお伺いしました。
過去の事例だと・・・OneDriveを使用していて、なんらかの原因でOneDriveを切り離してしまうと、参照するデスクトップやドキュメントなどの場所が変わってしまい、ファイルやフォルダーが表示されなくなってしまうことがありましたので、その類のトラブルかなと想定していました。
実機を調べてみると・・・OneDriveは未使用でした。デスクトップには数個のアプリのショートカットがあるだけで、本来はいろいろなフォルダーやファイルが置いてあったそうです。ドキュメントフォルダー内も、本来のファイルやフォルダーが無いそうです。
念のためドキュメントフォルダーのプロパティから「場所」を確認してみると・・・C:\Users\temp\Documents となっていました。通常は「temp」の部分はユーザー名が入ります。これは本来のユーザープロファイルが壊れてしまうと、「temp」という一時的なプロファイルが作成され、この情報で動作します。
PC内の「Users」フォルダーを確認すると、確かに「temp」フォルダーがあり、本来のユーザーフォルダーもありました。ちなみに本来のユーザーフォルダー内のドキュメントフォルダーを確認してみると、フォルダーやファイルはきちんとありました。デスクトップフォルダーも大丈夫でした。データーは大丈夫のようでしたので、本来のユーザープロファイルに戻してあげればOKです。
ネットで調べましたら・・・こちらに操作の詳細が記載されていました。
簡単に書くと・・・レジストリ内のユーザープロファイル情報のプロファイルフォルダーを削除(どらともは、削除は怖いのでフォルダー名に.oldを付けて名前の変更をしました)します。そして同名の.bakという拡張子が付いているプロファイルフォルダー名(これが本来のプロファイル)の.bakの部分を削除します。このあと、再起動を行うと本来のプロファイルを読み込みドキュメントなども今まで通り表示されました。
基本的には、何らかの原因でユーザープロファイルが壊れてしまい、読み込めない場合に「temp」という一時的な新しいプロファイルが作成されてパソコンが起動するようになります。新しいプロファイル(ユーザー)なので、ドキュメントやデスクトップのファイルやフォルダーも表示されなくなってしまいます。
本当は、ユーザープロファイルが読めなかった原因を調べないといけないのですが、お客様に確認してもらったところ、問題なく動作しているとのことでしたので、様子見とさせていただきました。