元々Windows7のパソコンをダウングレードでXPを選択して使用していたので、Windows7のインストールディスクはあります。お仕事で使っているパソコンなので、無理に8.1や10にアップグレードしてトラブルが発生するよりも、元々のWindows7で使う方が安心です。それにOSも購入する必要がないので安上がりです。
そして、パソコンも5年以上使用しているので、ハードディスクも交換する方向で進めました。
XPからWindows7へのアップグレードは、基本的には、データやソフトや設定を引き継ぐことができず、クリーンインストールとなります。
そのため、Windows7の転送ツールを使用して予め、XPの状態でデータや設定などを外付けディスクに保存して、Windows7をインストール後に、再度転送ツールを使用してデータや設定を戻します。
ソフトは転送されませんので、改めてインストールすることになります。
お伺いして、セキュリティソフトやOffcie、会計ソフトなどのシリアル番号や登録情報がわかるか確認しました。さらに、新しいハードディスクにWindows7をインストールすることにしましたので、万が一うまく動作しないアプリがあり仕事に支障をきたすようであれば、元のハードディスクに付け替えればなんとかなります。

ハードディスクの使用時間も14,000時間を超えていますので、故障も発生する確率が高くなっていますので、新しいディスクに交換することでパソコンを長く使えるようにできます。
長時間作業となりますので、パソコンやソフトメディアをお預かりしました。
まず、XPの状態で、いろいろな情報の確認を行いました。セキュリティソフトは、古いままでサポート終了となっていました。更新料金は支払っているので、期限はまだあるのですが、セキュリティソフトとしては動作していない状態です。
念のため、メールや会計ソフトのバックアップを取ってから、転送ツールでデータや設定などを外付けハードディスクに保存しました。
今度は、新しいハードディスクに交換して、まずWindows7をインストール。ドライバー類もディスクから読み込ませました。
まずは、転送ツールでXPからのデータ・設定を読み込ませました。あとは、ソフトのインストールです。
そして、一番大変なのは、WindowsのUpdate関連です。
付属されていたWindows7はノンSP(サービスパックなし)のものでした。まずはSP1へアップデートを行わないといけません。
SP1になったらさらに、いろいろな更新プログラムがあります。

この写真では、228個の更新プログラムとなっていますが、このあとさらに60個の更新プログラムがありました。
これだけの数があると・・・ダウンロードしてインストールするだけでも、かなり時間がかかってしまします。
WindowsUpdateを行わないで、お渡ししてもよいのですが・・・そうするとお客様が使おうとすると、この膨大な数の更新プログラムのダウンロード・インストール・更新を始めてしまうので、すぐにパソコンが使えなくなってしまいます・・・ので、基本的にはWindowsUpdateを行い最新の状態でお渡ししています。
これらの作業を行い、パソコンをご返却いたしました。
Windows7が出始めたころに、XPの方が使いやすいということで、XPへダウングレードしたパソコンを購入されたかたもいると思います。ダウングレード版には、元のOSディスクが付属されていますので、それを使ってWindows7にすることができます。
ただし先ほども書きましたが、XPからWindows7へのアップグレードは、データや設定、ソフトは引き継がれず基本的にはクリーンインストールになりますので、データや設定のバックアップや、ソフトの再インストールが必要となります。ソフトも今まではXPで動作させていたのですが、Windows7でも動作するのか確認が必要です。
もっとも、XPのサポートが終了して、この4月で2年になりますが・・・さすがに修理のご依頼はXPパソコンはもうなくなりました。おそらく壊れても、修理するのではなくて新しいパソコン(OS)に買い替えるからだと思います。
今度は、来年4月にVistaのマイクロソフトのサポートが終了します。Vistaを使用しているユーザは、なんらかの行動を起こさないといけないですね。
ちなみにVistaからWindows7へは、データや設定、ソフトを引き継げる上書きインストールが可能です。VistaからWindows8(8.1)へはクリーンインストールのみとなっています。
VistaからWindows10への直接のアップグレードは対応していません。
理論的には・・・Vistaから、Windows7または、Windows8.1にアップグレードしてから、Windows10へアップグレードすれば、Windows10になります。(クリーンインストールになります)
しかし実際問題、Vistaパソコンでも初期のパソコンは、メモリーやCPUなどのスペックが低い機種もあり、そのようなパソコンをWindows8.1やWindows10にしても、十分動作しない可能性が高いです。
さらにVistaパソコンは、メーカとしてWindows8.1やWindows10へのアップグレードの動作保証もしていない場合がほとんどです。なので、時間かけてアップグレードしても、音が出なかったり、画面表示がおかしかったり、アプリが動作しなかったりなどのトラブルが発生する可能性も高いです。
そうなると、別のパソコン(OS)を用意して、データや設定などを移行、アプリを再インストールして使うのが現実的ですね。
ちなみにWindows7のマイクロソフトのサポート終了は、2020年1月14日の予定となっています。