今回、Ｔ９０Ｋの電源が全く入らなくなったとご依頼がありました。電源ユニットを送付くださるようにお願いすると・・・分解に自信がないので本体ごと送付したいとのことでした。
Ｔ９０Ｋは２３インチのワイド液晶ですが、送付できないサイズではないので、液晶パネルの保護をしっかりしてもらうようにお願いし、送付していただきました。
お客様からは、普通の宅急便では取り扱いしていないと言われたそうです。どらともでは、このような大型のパソコンを送付する場合は、ヤマト運輸の「家財宅急便」を使用しているので、ご紹介しました。
数日後、家財宅急便でＴ９０Ｋが届きました。それにしても大きいですね。事務所の作業机がいっぱいになってしまいました。
まず、現状確認です。電源コードを接続してスイッチを入れてみても全く電源が入る気配がありません。
背面カバーを外して、電源ユニットを取り出しました。結構吸気孔にホコリが溜まっています。
まず電源チェッカーで確認してみると・・・これでも全く電圧がでてきません。電源チェッカーは低負荷なので、これでも電圧が出ないとなると電解コンデンサーの故障以外の原因も考えられます。
電源ユニットのカバーを外して内部を確認してみると・・・うぇ～２次側の電解コンデンサー１１個のうち、９個が液漏れ・頭部膨張を起こしています。今まで動作していたのが不思議です。
１１個の電解コンデンサーを日本メーカー製の低ＥＳＲ品に交換して、電源チェッカーで確認すると・・・今度はきちんと各電圧が出力されています。液晶パネル用２４Ｖも問題なく出力されています。
ＣＰＵファンや、本体ファンなどの清掃を行いながら元の状態に組みなおして・・・電源を入れると問題なく電源が入り起動しました。
半日あまり負荷テストを行い、問題ありませんでしたのでご返却です。
本体ごと送付いただくメリットは、こちらで最終動作確認までできることですね。
