ご近所さんから・・・パソコンを使おうとしたら、黒ボッチが入らない・・・と電話がありました。
黒ボッチ???なんだろうと思いましたが、よくわからないので、ノートパソコンを持って来てもらいました。
OSはWindows10でした。電源を入れて、パスワードを入れる画面で・・・キー入力しても、黒ボッチが入らない・・・とのこと。
黒ボッチ・・・の意味がやっとわかりました。
ログインパスワードを入力した際に、入力文字は●●●●で表示されますが、その●を黒ボッチと表現していたのでした。
キーボードからパスワードを入力してもらいましたが・・・確かに全く入力できません。
試しに他のキーの入力も行ってみましたが、どのキーも入力できません。
こんな場合は・・・まず再起動を試してみます。
Windows8.1以降、高速スタートアップ機能が有効になっており、シャットダウン、起動の時間を短縮するために、パソコンの設定情報などをクリアせずにシャットダウンし、起動時にはその設定情報を読み込んで起動することで、少しでも高速化を図っています。
しかし、この高速スタートアップ機能も、まれに設定情報などを誤って保持してしまったような場合に、次の起動でもその間違った情報を読み込むので、起動しなかったり、変な動作をすることがあります。
これを防ぐためには・・・定期的に「再起動」することです。
再起動を行った場合は、設定情報をクリアして電源が落ち、起動時は実際のパソコンの状態をゼロから読み込んで起動してきます。そのため、起動までの時間は、かかりますが・・・変な設定情報やゴミなどはクリアされて起動できます。
今回も、一旦「再起動」してみました。パスワード入力画面でも、画面右下に「電源ボタン」が表示されているので、そこから「再起動」を選択することができます。
すると・・・再起動後ログイン画面で、問題なくパスワード(黒ボッチ?)を入力することができ、Windowsが使えるようになりました。
お客様には・・・定期的(たとえば一週間に1回)に「再起動」をするようにしてくださいとお願いしても・・・「再起動」ってなんですか?、どうやればよいのですか?と聞かれることがあります。
確かに普段パソコンの電源を入れて、使って電源を切るのに・・・再起動は不要なので、あまり意識することが少ないかもしれません。
操作的には「シャットダウン」の上か下に「再起動」の表示があり選択できるようになっているのですが・・・
昔の、Windows3.1やWindows95のころは、ソフトのインストールやドライバーのインストール後は再起動は必須でしたし、使っているとよくフリーズしたので、そんな時は「再起動」を良く試しました。そう考えると、最近のWindowsは、ユーザーが意識的に再起動する必要が、ほとんどなくなってきていますね。