何回かコンセントを抜き差しないと電源が入らなくなり、ついには電源が全く入らなくなったそうです。
電源ユニットはおなじみAcBelのAPI4PC50です。今回はREV.Dでした。
内部を確認してみると
平滑用電解コンデンサーが3個液漏れを起こしていました。
C54・・・3300μF 10V C61・・・2200μF 10V C62・・・1000μF 16V の3個です。
今回も平滑用電解コンデンサーを日本メーカー製の超低ESRタイプに交換しました。
検証用パソコンでまる1日かけて負荷テストを行いましたが、問題ありませんでしたのでご返却です。
さてこの電源AcBel API4PC50について、液漏れを起こしている電解コンデンサーと、パソコンの症状の関係についてまとめてみました。
上の写真は、電解コンデンサーの部品番号を記載したものです。
1.画面が真っ黒・何も映らない
この現象については、液晶の故障やインバーター回路の故障の場合も同様の現象になります。電源ユニットが原因の場合は、C70・・・680μF 35VとC71・・・330μF 35Vの両方が液漏れを起こしていると本現象になるようです。
2.起動しない・電源が入らないことあり
この現象について、電源ユニットが原因の場合は、C54・・・3300μF 10V C61・・・2200μF 10V C62・・・1000μF 16Vのどれかが液漏れを起こしていると発生するようです。3個とも液漏れを起こしている場合は、全く起動しなくなるようです。C62の電解コンデンサー1個だけ液漏れを起こしている場合は、「電源が入らないことがある」という現象でした。
このブログにてAcBel API4PC50の修理について書いてきましたが、内容的には毎回同じような記事になってしまいますので、今後は別の現象の発生や別の原因が考えられることがあった際に記載します。
p.s.お客様のほうで「電源ユニットを取り付けて、問題なく起動しました」とご連絡がありました。(2009.12.20)