時々お伺いしている団体様から・・・会計ソフトが起動しなくなったので調べて欲しいとご依頼がありました。
お互いの都合の関係で、2日後にお伺いしました。
状況を確認すると・・・デスクトップに会計ソフトのアイコンはあるのですが・・・クリックしても起動してきません。
さらに詳細をお聞きすると・・・隣の事務所の人に相談したら、初期化をしたそうです。
初期化を行うとアプリは削除されてしまいます。データは引き継ぐ設定だったようで、会計ソフトのバックアップデータは無事でした。
デスクトップに「削除されたアプリ」のアイコンがあり開いてみると・・・やはり会計ソフトがありました。
会計ソフトのメディア(CD)をお持ちで、シリアルNOの情報もわかりましたので、再インストールを行いました。
再インストール後に、バックアップデータを復元してみると・・・新しいバージョンでないと開けません、云々のメッセージが表示されました。
CDからインストールした状態では、バージョンはV1.00でした。おそらく使用している間に自動でバージョンアップされ、その新しいバージョンでデータを保存・バックアップされたのだと思います。古いバージョンのアプリで、新しいバージョンで保存されたデータを開くことができないのは、よくあることです。
それではアプリのバージョンアップをしようと、メーカーサイトへ行ってみると、たくさんのバージョンのアップデータファイルがありました。
どのバージョンだったのかお尋ねしても・・・やはり、わからないとのことでした。
いきなり最新のバージョンにしてしまうと、使い勝手が異なってしまう可能性もあるので、一つずつバージョンを上げてみることにしました。
すると・・・V3.00でバックアップデータを開くことができました。
お客様に確認してもらうと・・・データは直前まで入力していた状態で、画面も以前と同様とのことでした。
シャットダウン、再起動での確認、帳票などの印刷(プリンターのドライバーの再インストールが必要でした)を確認していただきました。
昨年12月29日までのデータは入力済だったそうで、もしデータが開けなかったら、昨年1月から12月までの1年分のデータをまた入力しないといけないのか心配だったそうです。
会計ソフトのデータは、たいていはバックアップも取るようになっています。クラウドへバックアップできるようなソフトもあります。
今回のソフトは、通常のデータは「ドキュメント」フォルダー、バックアップデータは「デスクトップ」に保存されていました。
クラウド保存はしていなかったのですが、この場合だとディスクが壊れてしまい読み取りできなくなってしまうと、データも読めなくなってしまう可能性があります。お客様には、デスクトップのバックアップデータを定期的にUSBメモリーなどに保存するようにお願いしました。