メールの受信がうまくできなくなって、フォルダーの最適化を行ったが、正常に戻らず、
不要なメールを削除していたら突然受信トレイのメールがすべて表示されなくなったということで、企業様からご連絡がありお伺いしました。
状況を確認してみると・・・メールソフトはOutlookExpress(OE)で、送受信をかけてみると、受信エラーとなります。
送信済や削除フォルダーのメールは正常に表示されています。受信トレイのメールが全てなくなってしまい焦っていらっしゃいました。
メールデータが保存されているフォルダーを確認してみると・・・受信トレイ.dbxのファイルサイズが2GBを超えてしまっています。OEは、ファイルサイズが2GBを超えてしまうと、異常動作をしてしまいます。
受信トレイ.dbxのファイルは存在するので、ファイルが破損してしまった可能性があります。
とりあえず、OEのメールデータが保存されているフォルダーを別の場所にバックアップを行いました。
添付ファイルを多く扱うのでファイルが大きくなってしまうようです。OEでは2GBの壁がありますので、この際OEからWindowsLiveメールに変更することにしました。
OEでは、一つのフォルダー内の各メールを**.dbxという1つのファイルにまとめて保存するのですが、WindowsLiveメールでは(Windowsメールも同様)、各メールをそれぞれeml形式の1つのファイルとして保存するので、OEのような容量制限は基本的にはありません。
Windowsliveメールをダウンロード・インストールしてOEからのアカウントやメッセージ、アドレス帳を移行しました。・・・が、やはり受信トレイ内のメールは表示されません。受信トレイ.dbxを直接指定してインポートを行っても状況は変わりません。
う~ん、dbxファイルが破損しているのをなんとかしないといけません。
以前も使用したことのある「DbxRescue」をインストールして、バックアップした受信トレイ.dbxファイルの復元を試みました。
もともと2GBいっぱいのデータなので、復元には3時間程度かかりましたが、個々のメールは復元できました。
これらのメールをWindowsLiveメールに移動して、受信トレイのメールが表示されるようになりました。
送受信を行い問題ないことをご確認いただきました。OEとWindowsLiveメールで画面表示・操作が少し異なりますので、操作説明をさせていただき完了です。
OEには、メッセージのファイルが2GBを超えてしまうと、メールが受信できなくなったり、送信できなかったり、メールが消えたり、削除できなかったりといった現象が発生してしまいます。
WindowsXPでも、WindowsLiveメールはインストール・使用できますので、添付ファイルのメールの送受が多い方は、OEからの移行を検討してみる価値はあると思います。