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PC-VL300/F 電源入らない 電源ユニットTG-2005修理

デスクトップパソコンの電源が入らなくなったということで、事務所へパソコンを持ってきてくださったお客様・・・時々電源が入らないことがあったが、コンセントから抜いたりすると電源が入ることがあったので、だましだまし使っていたが、ついに全く電源が入らなくなってしまったそうです。

パソコンはVL300/Fでした。スリムタイプのデスクトップパソコンでその薄さが魅力なのですが、その薄さのため放熱がうまくいかないのか、電源ユニットの故障が多いです。

まず確認してみると・・・電源ランプが高速で点滅しています。この現象は、電源からの5VSB(スタンバイ)電圧が不安定になっていると起き、パソコンは起動しません。

電源ユニットの故障で間違いないので、取り外します。

TG-2005

TIGER POWER TG-2005です。狭いユニット内に部品がぎっしりです。

2枚のユニット構成となっていて、5VSB用回路の電解コンデンサー1個と、もう一枚のユニットには3個の電解コンデンサーが液漏れ・頭部膨張していました。





TG-3510と同様JAMICON社製の電解コンデンサーでした。

トータルで9個の電解コンデンサーを日本メーカー製の長寿命・低ESR品に交換しました。

電源ユニット単体でチェッカーで確認してみると、5VSBもしっかり出力されています。
実機に取り付けて、電源スイッチを入れると・・・

起動しました

Windowsが正常に起動しました。あとは負荷テストを行いましたが、問題ありませんのでご返却です。

この機種に限らず、スリムデスクトップパソコンは、どうしても限られた筐体の中に、部品を詰め込みますので、放熱がうまくいかず、部品が故障してしまうことが多いようです。VL300/Fでは、ファンを多く取り付けて対応しようとしていますが、それでも温度的には厳しいのでしょうね。