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Windows起動しない PIO病併発?

パソコンを立ち上げると・・・毎回変な画面が表示されてWindowsが起動しないということで事務所へパソコンをお持ちくださいました。

電源を入れてみると・・・



チェックディスク画面が表示されます。この画面が毎回表示されるそうです。そうするとハードディスクの障害が考えられます。

チェックディスクが終わるとWindowsが起動してきました。でもマウスは動くのですが、全く反応しません。アイコンなどをクリックしても動作していない感じです。
ディスクの障害でもこのようなことがあるので、まずクローンディスクを作成しました。

クローンディスクにチェックディスクを実施し、パソコンに取り付けます。念のためクローンディスクのバックアップもとっておきます。

電源を入れると・・・正常にWindowsが起動してきました。アプリも動作します。

でも・・・なんか全体的に動作が遅い感じです。確かに古いパソコンではあるのですが、それを考慮しても遅いです。XPでメモリー1GB積んでいるので、メモリー不足でもありません。

変なアプリが邪魔しているのかとも思い調べましたが・・・問題ありませんでした。

う~ん・・・暫く悩みましたが・・・もしかしてと思いプライマリIDEのプロパティを調べてみると



なんとハードディスクの転送モードがPIOモードになってしまっています。そのために動作が遅くなっていたのでした。

IDE機器の転送モードは2種類あり、一つはDMAモードです。データの転送をCPUを介さずに行うモードです。もう一つはPIOモードで、CPUがデータ転送の管理を行うため効率が悪く、速度がでないだけでなく、処理も重くなります。DMAモードの機器でも、何らかの原因でエラーが続いた場合、Windowsが暫定処置としてPIOモードで機器を動作させ、そのままPIOモードから戻らなくなるのがPIO病です。

これを解決するのに一番簡単な方法は、IDEチャネルのデバイスを削除して再起動する・・・ことです。プライマリIDEのデバイスを削除するのは、ちょっと抵抗ありますが、ディスクのバックアップをとってあるので、何かあっても戻すことができるので・・・IDEデバイスを削除して再起動を行いました。

今度は、先ほどよりも速く起動・動作しているように感じられました。



転送モードがウルトラDMA5モードになりました。

ハードディスクの障害が原因でエラーが続いたことにより転送モードがPIOモードになってしまったのでしょうかね。