サポートでお伺いしていると時々・・・プリンターのインクは純正品でないとダメですか?・・・というご質問があります。・・・ダメではないのですが、いろいろ条件があります。
プリンターのインクにはメーカーの純正品、互換インク、リサイクルインクがあります。当然純正品が一番よいことは分かっているのですが・・・とても高価です。他の互換インクやリサイクルインクは半分以下で買えることもあります。
純正品は、プリンターメーカーが品質を保証しているものなので、安心して使えます。しかし高価です。
互換インクは、対応機種用に新たに製造されたインクで、カートリッジなども新品です。従って製造するメーカの技術力によりインクの品質も様々です。
リサイクルインクは、使用済みの純正品インクを回収して、中に別のインクを補充したものです。カートリッジ自体は純正品のものを修理、加工して使用しています。
つまり、互換インクとリサイクルインクは、使用しているカートリッジが新品(独自設計)か純正品のカートリッジを再利用しているかが大きな違いで、中に補充されるインクはメーカにより様々です。
値段に関しても・・・互換インクやリサイクルインクはかなりばらつきがあります。半額くらいから、もっと安いものもあります。あまり極端に安いインクは、充填されているインクの量や品質に注意が必要かもしれません。
たいてい新品で購入したプリンター(複合機)には1年間のメーカー保証が付いています。保証期間内に通常の使用で壊れた場合、一般的には無償で対応してくれますが、その際に純正品でないインクが付いていた場合は、無償保証の対象にならないことがあります。
またリサイクルインクの場合は、空になった純正品のインクカートリッジを再利用するため、インク残量チェックで空と認識されてしまうことがあり、インク残量チェックを無効化する操作が必要なこともあります。
最初の質問の答えですが・・・保証期間中(たいてい一年間)は、純正品インクを使うことをお奨めします。保証期間が過ぎて、普段から印刷枚数が多くインクのランニングコストが負担になるようでしたら、互換インク、リサイクルインクを使用するのも一方法です。ただし極端に安価なインクは、プリンター本体にも悪影響を及ぼすことがあるので、避けたほうがよいと思います。
逆にあまり印刷をしないという場合は、純正品を使用したほうが、インクの劣化やインク漏れなどの心配が少ないのでよいと思います。ただ純正品インクでも、プリンターに装着後(開封後)6ヶ月が使用期限としているメーカーが多いので、一年に一回(例えば年賀状印刷)しか印刷しないといったユーザーの場合は、印刷前にプリンターやインクの状態をチェックしておくことが大事です。
よく年末になって・・・年賀状印刷を行おうと思ったら印刷できない・・・といったお問い合わせがあります。
純正品インクが、高いので・・・それよりも安価な互換インクやリサイクルインクが存在するのですが、純正品インクがもっと安くなれば、こんなに悩む必要はなくなるのですが・・・。