
この電源ユニットは、Mateシリーズによく使われていました。ただ経年変化で、内部の電解コンデンサーが故障(液漏れ)してしまい、全く電源が入らないといった現象になることがあります。
電源ユニットチェッカーで確認してみると

やはり5VSB(スタンバイ)電圧がLL(ローレベル)となっています。これだと、起動することができません。
内部を確認してみると・・・

起動回路用の電解コンデンサー2個の頭部が膨張して故障しています。2台とも全く同じ箇所のコンデンサーの故障でした。
これらの電解コンデンサーも含めて8個交換しました。

あとは検証用パソコンで負荷テストを行い問題ありませんでしたので、ご返却です。
業務用途の場合・・・どうしても現状のパソコン(OS)を使い続けないといけないような場合があります。
パソコンが古くなってくると、まず故障しやすいのが・・・ハードディスクです。ハードディスクは消耗品と考えた方がよく、長期にわたり運用したいようなパソコンでは、定期的(例えば3年・5年おき)にハードディスクを新品のものに交換するという方法があります。
ハードディスクが故障していなければ、新しいハードディスクに丸ごとコピー(クローン作製)するのも比較的簡単で短時間で行うことができます。
ハードディスクに障害が発生してから、何とかしようとすると時間と費用が余計にかかってしまうことになります。
次に故障しやすいのが、マザーボードや電源ユニットに使われている電解コンデンサーです。最近のマザーボードでは、電解コンデンサーを使用せずに寿命の長い固体コンデンサを使用しているものも増えてきました。
コンデンサーに限らず、電気部品の寿命は高温になるほど短くなります。そのためずっとパソコンを運用していて、吸気口や排気口などが、ホコリで塞がったりしているとパソコン内部の温度が高くなるので、電気部品の寿命も短くなってしまいます。
定期的に掃除をして、できるだけホコリを内部にためないようにすることも、パソコンを長く使うことにつながります。