きょう月曜日は定休日だったのですが・・・法人様から共有ディスク(NAS)が認識できなくなったとご連絡があり、急遽お伺いしました。
実は土・日と建物の全館停電が予定されており、金曜の夜に、NASの終了とUPSの停止をお願いしました。そしてきょう逆の手順で起動したところ、NASが認識できないとのことでした。
確認してみると・・・電源ランプやステータスランプは特に変な表示はしていませんでした。
NASユーティリティからログインしてみると・・・エマージェンシーモードで起動しており、ファームウェアの更新をするように指示がありました。
ステータスを確認してもファームウェアのバージョンが表示されていません。
メーカーサイトからNASのファームウェアをダウンロードして、更新を行いました。
NASのデータは、毎日自動でUSB接続のハードディスクにバックアップを行っているので、データについてはなんとかなるのですが・・・やはりNASが使えないと不便です。
10分くらいでファームウェアの更新が終わり、NASが再起動して・・・通常モードで起動し、各パソコンから認識・アクセスできるようになりました。
暫く様子をみましたが問題ないようです。
今回のNASはシングルディスクでRAIDなどの冗長構成ではないですが、毎日定時に自動でUSB接続のハードディスクにバックアップを取る事で、データの保護を行っています。
最近は、ハードディスクを複数台搭載したRAID対応のNASが使われるようになっていますが、RAID対応だから大丈夫だと思ってはいけません。
RAID自体はハードディスクの故障に対するデータ保護の機能であり、極端なことを言えば、NASの電源や基板などの故障が発生した場合はNASとして使えなくなってしまいます。
もちろんそのような場合は、ハードディスクが故障しているわけではないので、データが壊れているわけではないのですが、RAIDを構成しているディスクからデータを読み出すのも大変な作業です。
またハードディスクについても、複数あっても稼働時間が同じなので・・・例えば1台のハードディスクが壊れると、他のハードディスクもそろそろ寿命で、ほぼ同じ時期に壊れることもあります。複数台のハードディスクが壊れてしまうと、RAID自体が成り立たなくなりデータも壊れてしまいます。
やはりRAID対応のNASであっても、別の筐体(ハードディスクなど)にもバックアップを自動または手動で取っておくべきだと思います。