以前お伺いしたことのある企業様から・・・新しいパソコン(デスクトップ、ノート各1台)の初期設定のご依頼があり、お伺いしました。
どちらも最新のCPUとSSDのパソコンで、動作は快適です。
印刷機(ネットワーク接続)の設定で、問題が発生。
業務用の大きな印刷機で、ドライバーなどはメーカーサイトからダウンロードして、設定を行ったのですが・・・デスクトップパソコンは、問題なく設定完了。
次にノートパソコンの設定を行おうと進めたら・・・「印刷機が見つかりません」のメッセージが表示されました。
うん?なんで・・・と不思議でした。
お客様は・・・そういえば、印刷できないパソコンとできるパソコンがあるとのことでした。
印刷できないパソコンは、USBメモリーに保存して、印刷機にUSBメモリーをさして印刷していたそうです。
印刷できないというのは・・・ノートパソコンばかりでした。ノートパソコンはWifiでつながっています。デスクトップパソコンは有線LANケーブルでつながっていました。
念のためIPアドレスを確認してみると・・・デスクトップは192.168.11.xxx、ノートパソコンは192.168.2.xxxで、IP体系が異なっています。
ネットワーク機器は、隣の部屋でしたので、確認させていただきました。
ケーブル会社のモデムに有線ルーターがつながっており、その後段に無線ルーターがつながっていました。
印刷機やデスクトップパソコンは、有線ルーターにつながっています。
無線ルーターの背面を確認すると・・・「RT(ルーター)」モードになっていました。 無線ルーターは、デフォルトでルーターモードでは、192.168.2.xxxのアドレスを割り振る仕様でした。
この場合は、後段の無線ルーターを「AP(アクセスポイント)」モードにする必要があります。一旦無線ルーターの電源を切って「AP」モードにスイッチを切り替えて、改めて電源を入れて、起動するまで暫く待ちます。
起動の確認後、ノートパソコンのIPアドレスを確認すると、192.168.11.xxxになっていました。
無事に印刷機も見つかり、設定完了しました。
ルーターには、RT(ルーターモード)、AP(アクセスポイントモード、BRIDGEモードなどメーカで呼び方いろいろです)、それからAUTOモードなどのスイッチがあります。
AUTOモードは、全ての機種に設けられているわけではありませんが、RTモード、APモードのどちらで動作するかを自動で判断して動作する機能です。
ただし、AUTOモードも時々、正しくないモードで動作する事もあるみたいなので、できれば、RTモード、APモードに固定した方が安心です。
ただ、どちらのモードで動作させればよいのか・・・ユーザーではなかなか判断できないのが悩ましいところです。