以前サポートさせていただいたお客様から・・・日本語の入力ができなくなった・・・とご連絡がありました。
よくあるのは、日本語入力はできるのに、「かな入力」と「ローマ字入力」が切り替わってしまって日本語入力ができないと勘違いしてしまう場合です。
この場合は、簡単に切り替えができるので、電話でその方法をお伝えしましたが・・・切り替わらない・・・との返事。
タスクバーにIMEなどの言語バーが表示されていますか?と尋ねると・・・表示されていないとのこと。Wordを起動しても、言語バーが表示されないとのことでした。
お仕事で使用しているパソコンとのことで、お急ぎのようでしたのでお伺いしました。
まずパソコンを確認すると・・・確かに言語バーが表示されていません。Wordやメモ帳を起動しても表示されませんし、キーボード上の「半角/全角」切り替えキーを押しても全く変わりません。
とりあえず再起動を行ってみました・・・しかし状況は変わらず。
さらに暫くすると・・・セキュリティ対策ソフトのNTT西日本の「セキュリティ対策ツール」が、「最新のバージョンにアップデートしてください」と表示してきました。
セキュリティ対策ツールのバージョンが古いのかなと思い、お客様にバージョンアップを行ってもよいか確認したところ・・・バージョンアップを試みても、うまくいかなかったそうです。
それでは・・・ということで、バージョンアップを実行すると・・・「インターネットに接続されていません」のメッセージが・・・。
ネットには問題なく接続されています。もしかしてと思い、回線を変更していませんかと尋ねると・・・1年ほど前に、NTT光回線から、ケーブル回線に変更したとのことでした。
時々このブログでも記載していますが、NTT西日本の「セキュリティ対策ツール」は基本的に、NTTの回線でないと、アップデートできません。今回は、ケーブル回線に切り替えてから、ずっと「セキュリティ対策ツール」は、アップデートできずに古いままの状態だったことになります。
とりあえず、「セキュリティ対策ツール」は、古い状態のままで残っていても悪影響を及ぼすだけなので、アンインストールして、Windows Defenderを使用するようにしました。
この状態で再起動すると・・・言語バーが表示されました。
Wordやメモ帳を開いて確認してみましたが、問題なく日本語入力できました。
今回は、回線業者が変わってしまったのに、そのままNTTのセキュリティソフトを使用していたので、アップデートが行われず古い状態のままに放置されていて、日本語入力の邪魔をしていたみたいです。
このブログでも時々書いていますが、セキュリティソフトは、インストールしているだけではダメで、常に最新の状態にアップデートして使用しないといけません。
特に有料のセキュリティソフトは、更新料金を払わないで期限切れのままで放置しておくと、古いパターンファイル・古いソフトのままなので、ウィルスに感染するリスクが高くなるだけでなく、Windowsなどの動作に悪影響を及ぼすことがあります。