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難しい質問・・・電源ユニットの寿命について

最近は、液晶一体型デスクトップパソコンの電源ユニットの修理が多くなっていますが、その故障の原因の大半は・・・2次側平滑用電解コンデンサーの液漏れによるものです。

液漏れコンデンサ

修理のご依頼のやりとりの中で時々「今回電解コンデンサーを交換したら、どれくらいもちますか?」という質問を受けることがあるのですが・・・これは難しい質問です。

修理の内容としては、液漏れを起こしている2次側電解コンデンサーと、今後同様に液漏れを起こす可能性があると思われる同メーカーの2次側電解コンデンサーを合わせて交換しています。

交換部品としては、信頼性の高い日本製の低ESR品を使用しています。電解コンデンサーとしては、かなり高価な部類になりますが・・・高信頼性には代えられません。
こちらで対応できるのは、故障した、または故障が予想される部品をより信頼性が高いものに交換することです。

しかし回路設計に問題がある場合や、熱設計に問題がある(高温になる)ような場合には、部品の寿命が本来よりも短くなってしまいます。そのためにまた同様な現象が発生する可能性があります。
メーカーで電源修理(交換)してもらっても、半年で同様の現象が再発したというお客さまもいらっしゃいます。

「どれだけもちますか?」という質問に対して具体的に期間をお答えすることはとっても難しいのですが・・・「今回の現象が発生した期間よりも長くもつ」と答えることはできると思います。