全てのWindows7パソコンが、Windows10にアップグレードすることができるわけではありません。ハード的に条件を満たしていなければ、無理です。
一般的には、Windows7パソコンは、メーカーとしては、Windows10へのアップグレードを保証していいない場合がほとんどで、Windows10用のアプリやドライバーなどが提供されていない状態です。
なので・・・ご依頼があっても、Windows10にアップグレードができるかは実際に行ってみないとわからないといった状態です。もしアップグレードできなくても、メーカーは保証していないのですから、自己責任です。
実際の作業は、アップグレードができなかったり、データの欠落などがあるといけないので、まずディスクの丸ごとバックアップを取ってから行います。バックアップにかかる時間、そしてアップグレードにもかなり時間(PCのスペックにもよります)がかかるので、パソコンをお預かりします。
今回はFMVEK30Yという液晶一体型パソコンです。元々Vistaなのですが、Windows7にアップグレードした中古を購入して使っていたそうです。
スペックは、CPUがCeleron530、メモリー2GB(Max)なので厳しめです。
Windows10にアップグレードできれば、まだ故障していないので、使い続けたいとのことでした。
アップグレードできても、あとは動作がどんな感じかも重要です。動作してもあまりにも遅くては、ストレスが溜まってしまいます。
アップグレードは、予め作成してあるインストールDVDから行います。今回は32bit版です。
やはりアップグレードには、3時間くらいかかりました。

デバイスマネージャを確認しましたが、特にエラーはありませんでした。
ネット(IE、Chrome、Edge)でのネット閲覧は、すこしもたつく感がありますが、実用になる感じです。
Officeも動作するのですが・・・バージョンが2007なのですでにマイクロソフトのサポートが終了してしまっているので、新しいバージョンにすることを検討しないといけません。WindowsのOSのサポート期間は、気にするのですが・・・Officeにもマイクロソフトのサポート期間があります。
法人向けのWindows7(Professinal、Enterprise)は、有償で2023年1月までサポートを延長できるようです。3年の延長なのですが、1年ごとに料金が上がるようなので、法人でも、その前に新OSへの乗り換えが進むと思います。
Windows10にアップグレードできないWindows7パソコンは、ネットなどにつながないスタンドアローン機として使用するか、Linux(UbuntuやLinux Mintなど)をインストールして、Linuxパソコンとして利用するのも一つの方法です。