詳細をお聞きすると・・・全く電源が入らなくなってしまったので、近くの大手パソコン修理屋さんで見てもらったら・・・マザーボードのコンデンサーが液漏れしている。もうマザーボードを入手できないので修理できない・・・と言われたそうです。
ネットで検索して、どらとものブログをご覧になりご依頼をいただいたのですが・・・Express5800/51Lcは、今まで扱ったことのない機種であること、マザーボードのコンデンサー以外の箇所も故障している可能性があり、修理できない場合もあることをご了解の上、本体を送付いただきました。
Express5800/51Lcは、ワークステーションなのですが、スリムタイプで・・・外観はMateにそっくりです。では、カバーを開けて内部の確認です。
内部の構造もMateそっくりなのですが、PCIスロットにRAIDカードがささっており、ハードディスクも2台ありRAID1(ミラーリング)構成となっていました。この辺はビジネス用ですね。
マザーボードの確認をすると、確かにATXコネクターの近くの電解コンデンサー4個が液漏れしていました。

Mateでも、この放熱器のすぐそばに電解コンデンサーがある構成は同じで・・・何台か液漏れしたコンデンサーを交換したことがあります。しかしいずれの場合も、電源が全く入らないといった現象ではなくて、突然フリーズするとか、電源は入るもののWindowsが起動しないといったものでした。なので・・・他にも故障箇所があるようにも感じました。
他の電解コンデンサーは、外観上問題なさそうでした。
とりあえず、電解コンデンサーを交換しました。

これでうまく直ってくれればよいのですが・・・組み立てて電源スイッチをON・・・何も反応がありません。ダメです。
そうすると・・・電源ユニットも調べてみる必要があります。Mateでは電源ユニット内部の電解コンデンサーが故障して、電源が入らないといった事象が多くありました。
電源ユニットは DELTAのDPS-224BBという型番でした。この電源ユニットは12Vのコネクタが特殊(1列4ピン)で、電源ユニットチェッカーにつながらないので、どらとものMateの電源ユニットのコネクタ形状が同じなので、Mateにつないで問題なく起動することを確認しました。
念のため電源ユニットの内部を確認してみると・・・

電解コンデンサーには異常は確認できませんでした。
そして、2次側の電解コンデンサーは、日本メーカーの信頼性の高いものが使われていました。Mateの電源ユニットには、海外メーカーのものが多く使われているのですが・・・この辺は、ビジネス用と個人用の違いでしょうか?
電源ユニットは、全く問題ありません。
そうするとまたマザーボードに戻りますが・・・あとできることは、CPUとメモリーの交換ですが・・・これも交換しても状況は変わりませんでした。
いろいろ調査しましたが・・・マザーボード上の部品の故障としか思えず・・・しかしその箇所の特定は難しそうでした。
う~ん、行き詰ってしまいました・・・が、なんと全く同じ型番のマザーボード(中古)を見つけました!

無事に入手することができました。
マザーボードを確認してみると・・・CPUの放熱器の横の電解コンデンサー3個が液漏れを起こしていました。
動作確認済とのことでしたが、液漏れしていても場所によっては、動作してしまいます。

まずは、この液漏れしている電解コンデンサー3個を交換。
ATXコネクタ近くの放熱器そばの電解コンデンサー4個は、異常ありませんでしたが念のため、日本メーカーのものに交換しました。
電解コンデンサーを交換したマザーボードを取り付けて、元の状態に組み立てます。
電源スイッチを入れると・・・無事に電源が入りWindowsが起動してきました。電源が入るところまでということでしたので、ご返却させていただきました。
p.s.お客様から・・・パソコンを元のようにつないで、今まで通りに使えています・・・とご連絡がありました。
マザーボードを交換したこと、周辺機器の接続確認ができなかったことなど・・・現地での運用に心配があったのですが、無事に運用できているとのことで安心しました。