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異臭がして認識しなくなったハードディスク

だいぶ昔にこのブログで・・・ハードディスク(HDD)のモーターが回転しなくなったので、同型番の正常なHDDと一緒に送付してもらい、HDDの基盤を交換し、かつ故障したHDD基盤上のフラッシュメモリを交換して、読めるようにしたという記事を書きました。

今回も似たような事案で・・・HDDから異臭がして全く認識しなくなった。同型番のHDDを一緒に送るので、認識できるようにして欲しいとご依頼がありました。
もちろん、どらともはディスク修復の専門業者ではないので、直せないこともあることを了解いただいたうえでの作業です。

HDDは3.5インチのSATA500GBでした。全く一緒の型番のHDDも送付いただきました。

まず、異臭がしたというHDDを事前確認しました。確認すると5Vの電源ライン系がショートしています。どの部品がショートしているのかは判定が難しいですし、今回は正常なHDDを送付いただいているので、ここまでの確認で終了です。ショートしているHDDに通電することは危険です。

前回のように、故障したHDDに正常なHDDの基盤を載せ替えて、さらに故障していたHDDのフラッシュメモリを取り外して、正常なHDDの基盤のフラッシュメモリと交換することにしました。

しかし・・・基盤の様子が少し違いました。

 異臭がした基盤

 正常HDDの基盤

比べてみると・・・D-RAMの型番が異なっていました。D-RAMは汎用品なので、問題ないかもしれませんが・・・異臭がした基盤は、D-RAMの下のICがありませんが、正常なHDDの基盤にはICが付いています。
フラッシュメモリは、単純に交換すればよいのですが、このICの有無は、どうしたらよいのか悩みました。基盤のパターン自体は同じようなので、D-RAMの型番によって、ICの有無が変わるのでしょうか?

とりあえず、基盤を交換し、フラッシュメモリを交換して、正常なHDD基盤についていたICはそのままで、確認してみました。・・・するとスピンアップしてディスクを認識し、内部のフォルダーやファイルにアクセスできました。
念のため、ICを外してみたら・・・認識しませんでしたので、このICは必要のようだったので、再度はんだ付けしました。
再度確認すると・・・きちんとディスクを認識しました。
暫くヒートランを行いましたが大丈夫そうでした。

ディスクは認識できるようになりましたが・・・できれば別のハードディスクにクローン(コピー)を行って、そちらを使い続けていただくことをお勧めしました。

なお、この記事を参考にされてもかまいませんが・・・HDD基盤のフラッシュメモリを交換すると、データを壊してしまう可能性もあり、全く修復できなくなる場合もあり得ます。・・・自己責任でお願いします。