いよいよXPのサポート終了まで、あと一ヶ月となりました。
新しいOSパソコンへの買い替えが進むなか・・・最近、以下のような問い合わせが続けてありました。
・・・今使っているXPパソコンを、Windows7かWindows8にすることはできないか・・・と。
おそらく、今使っているXPパソコンが、どこも調子が悪くないので、OSだけ新しくしたいということだと思います。
これに対する回答は、以前のブログにも書いたことがあるのですが、ちょっと複雑です。
まず物理的には、OSをWindows7・Windows8にすることは可能です。ただし、XPからのアップグレードは、クリーンインストールとなり、データやプログラム、設定などは一切保存されませんので、あらかじめデータなどは、外付けのハードディスクなどに保存しておく必要があります。
しかし、パソコンの性能的にはなかなか難しいものがあります。XPのころのパソコンの性能と、現在のパソコンの性能は大きく異なっており、最近のOSは現在のパソコンの性能を前提に作られています。
一つめは、CPUの性能です。CPUはパソコンの頭脳にあたるところで、当然最近のCPUの方が処理速度が速い・・・つまり頭の回転が速いことになります。
最低でも２コアのCPUでないと動作的に遅くなってしまいます。XPパソコンでも、Vistaをダウングレードしたパソコンであれば、２コアのCPUの機種もあるかもしれません。
ではCPUを交換すれば・・・という考えもありますが、昔のCPUと最近のCPUでは、形状が異なり取り付けのためのソケット形状も異なるので物理的に新しいCPUへの交換は不可能です。
二つめは、メモリー容量です。XPパソコンでは、標準では512MB位のメモリー搭載量だと思います。あとから増設して1GB程度でしょうか。メモリーは、作業机のようなイメージで、CPUが処理作業を行う作業場所です。このメモリーが少ないと、作業机が狭いことになり・・・たくさんの作業依頼があった場合に、あふれてしまい同時に作業を行うことができなくなってしまいます。あふれてしまった作業は、一旦ディスクを間借りして行うことになります。ハードディスクはメモリーに比べて大変処理速度が遅いので、メモリーが少ない（不足）と、パソコンとしての動作が遅くなってしまいます。
ではメモリーを増設すればよい・・・ということになります。Windows7や8を快適に動作させるためにはメモリー容量が最低でも2GB、できれば4GB欲しいところです。
しかしXPパソコンでは、メモリー最大搭載容量が、1GBくらいまでの機種が結構多いと思います。最大搭載容量の1GBでは、メモリー容量が不足なので、動作が遅くなってしまいます。
例えば、CPUが１コアで、メモリーが1GBのパソコンの場合、Windows7や8にしても、XPの時よりも満足に（速く）動作することは難しいと思われます。
お客様のパソコンの状態を確認して、難しいと思われる場合は、買い替えをお勧めしています。
例外として前述したように、Vistaパソコン、それもVistaの後期の機種をダウングレードしてXPにしたパソコンなどでは、CPUやメモリー搭載容量が上記条件を満たしている場合もあるかもしれません。
あともう一つ重要なのは・・・XPで使っているソフトや周辺機器（プリンターなど）がWindows7やWindows8に対応しているかというkとです。
これはアップグレードだけでなく、新しいパソコンへの乗換えでもいえることなのですが、この辺も予め調べとおかないといけませんね。
