一年ほど前に、ノートパソコンの納入・設定を行ったお客様から電話がありました。
お話をお聞きすると、パソコンサポート詐欺の画面が表示され、指示されるままにアプリをインストールしてしまい、プリペイドカードで指示されたようにしたが、まだヘンな画面が表示されている・・・ということで、どらともへ電話したそうです。電話いただいたのが、夜でしたので、Wifiをオフにしてパソコンの電源を落とすようにお願いして、翌日お伺いしました。
最近ニュースでも、パソコンサポート詐欺が報じられていますね。今までどらともも、対処方法を書いてきましたが、今回お客様の了解・ご協力のもと、ことの顛末を詳細に記載します。同様の被害にあう方が少しでも減るようにとの思いからです。
ここからは、お客様のお話をまとめた内容です。途中、どらとものコメントも記載しています。
始まりは
いつものようにネット閲覧をしていたら・・・突然画面が切り替わり、警告画面が表示されて、パソコン操作ができなくなったそうです。

ビックリしてしまい、画面に表示されているサポートへ電話したそうです。
(どらとも)
このような画面が、パソコンサポート詐欺の画面です。実際には警告のような現象ではないのですが、不安を煽る画面や音で、ユーザーを不安にさせて、画面に表示されている電話番号へ電話をかけさせるよう案内します。この仕組み自体は、それほど複雑ではないので、簡単に表示を止める事ができます。どらとものプログにも止め方は記載しています。とにかく、表示されている番号へ電話してはいけません!
どうしてよいかわからなければ、周りにパソコンがわかるかたがいれば相談してください。まわりにいなければパソコン修理屋さんへ問い合わせてみてください。
電話をすると・・・
電話をかけると、Microsoftのサポートと名乗るサポートが出たそうです。とても親切な対応で、お客様は、信用してしまったそうです。相手から言われた指示に従い、画面に表示れたIDやパスワードを伝えたそうです。
(どらとも)
「UltraViewer」というリモートソフトが入っていました。前述の最後まで残っていたヘンな画面というのは、リモートソフトの画面でした。「UltraViewer」自体は、正規のリモートソフトなのですが、IDやパスワードをよくわからない相手に伝えてしまうと・・・詐欺を助けるソフトに変わってしまいます。
リモートソフト経由で、パソコンサポート詐欺の画面は表示されなくなりました。そんなに複雑な仕組みではないので、仕込んだ当事者からすれば、簡単かもしれませんね。
お金の支払い方法
画面が表示されなくなると、今度はサポート費用を要求してきたそうです。お客様もサポート詐欺画面を消してくれたので、費用は払わないといけないと思ったそうです。
費用は5万円で、コンビニへ行ってGooglePlayギフトカードを5万円分買ってくるように指示されたそうです。5万円のギフトカードは高額ですので、コンビニの店員さんに何に使うのか尋ねられたら「孫へのプレゼント」と答えるように指示があったそうです。こういうところは、ずる賢いですね。
5万円のGooglePlayギフトカードを買って戻ると、銀色の部分を擦り表示された利用コードを伝えるように指示があり、伝えたそうです。
カードが使えない?
番号を伝えると・・・o(オー)や0(ゼロ)が、間違っていないか、と言われ何回か読み上げたそうですが・・・ダメだ、そのカードは使えない・・・と言われたそうです。
どうしたらよいのか尋ねると・・・別のコンビニに行ってもう一度5万円のGooglePlayギフトカードを買ってくるように指示かあったそうです。
(どらとも)
立て続けに同じコンビニで高額なギフトカードを買おうとすれば、当然怪しまれます。それを避けるために別のコンビニで買うよう指示するのだと思います。
2枚目のGooglePlayギフトカードを購入して、先ほどと同じように利用コードを伝えると・・・前と同じように、そのギフトカードは使えない・・・と言われ、さらに・・・GooglePlayギフトカードはダメみたいだから、Appleギフトカードを買ってくるように指示されたそうです。
さすがに、お客様もおかしいと思い、最初の2枚のギフトカード5万円×2枚分の返金はどうやって行うのか、尋ねたそうです。すると、きちんとした回答が返ってこなかったので、いろいろ言い合ったそうですが・・・話にならず電話を切ったそうです。
(どらとも)
本当は、ギフトカードを買う前に、もっと言えばリモートアプリを入れる前、もっと言えば電話をかける前に、詐欺だと気が付いて欲しかったです。
どらともへ連絡
電話を切ったあとも、パソコンサポート詐欺画面ではないのですが、ヘンな画面が表示されていたので、どらともへ電話をかけたそうです。電話でお話を伺うと、パソコンサポート詐欺に間違いなく、リモートソフトをインストールしてしまったようなので、とりあえずパソコンの電源を落とすようにお願いし、翌日朝一番でお伺いしました。
状態の確認
お伺いしてまず、Wifi接続を切った状態で確認すると・・・リモートソフト「UltraViewer」が起動してきました。お客様に確認すると、この画面をヘンな画面と表現していたそうです。
ここでお客様に確認しました・・・実際に支払ってしまったので、警察などに被害届を提出するのであれば、パソコン自体が証拠品となるので、このままの状態で提出しないといけない可能性があること、インストールしたアプリも勝手に削除できない、ことなどをご説明しました。
これに対してお客様は・・・緊急でパソコンを使う要件が」あり、パソコンが無くなるのは困る・・・とのことでした。
さらにリモートソフトを入れてしまい、相手がパソコン内にアクセスして何を行ったかは、不明なのでパソコンの初期化(リカバリー)も一方法であることをご説明しましたが、やはり今すぐにパソコンを使用したいとご希望でした。
対応をしました
前述のお客様の要望から・・・リモートソフトを削除して、不正なプロセスが動作していないことの確認、ウィルススキャンを実施することにしました。
リモートソフトを削除後、Wifiを有効にしてネット接続して、ヘンなプロセスが動作していないことを確認し、ウィルススキャンを行いましたがウィルスは検出されませんでした。暫くいろいろ操作していただきましたが、問題なさそうでした。
以下お願いをしました
お客様には・・・パソコンサポート詐欺の相手には、こちらの電話番号が通知されており、電話がかかってくる可能性があることをお伝えし、そのような電話(たいていは海外の番号)には、出ないようにお願いしました。
あと、パソコンを使っていて少しでもおかしいと感じたら、シャットダウンしてすぐにどらともへ連絡するようにもお願いしました。
まとめ
今回のお客様は、パソコンサポート詐欺の話は聞いたことがあったそうですが、まさか自分が騙されるとは思っていなかったそうです。いざ詐欺画面が表示されてしまうと、冷静でなくなってしまい、結局騙されてしまうのでしょうね。
大事なことは・・・パソコンサポート画面が表示されたり、アラーム音が鳴ると焦ってしまいますが、表示されている電話番号へ絶対かけてはいけません!
まわりに、パソコンに詳しい人がいれば相談してください。もしどうしてよいかわからない場合は・・・パソコンの電源ボタンを30秒間押し続けてください。(画面が消えても、とにかく30秒押し続けます)そうすると、必ずパソコンの電源は切れます。詐欺画面も消えますので、一旦冷静になってどうするかを考えたり、相談してください。30秒の電源ボタン長押しは、強制終了なのですが、この後に改めて電源を入れると、詐欺画面が表示されなくなっている場合もあります。逆に強制終了を何回も行うとWindows自体が起動しなくなることもありますので、注意が必要です。このブログの最初の方に対処法のリンクを貼ってありますので参考にしてください。
余談ですが」、手元に残ったGooglePlayギフトカードの利用コードを確認してみたら、どちらも使用済になっていました。