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認識しなくなったSSD

 以前、こちらのブログで何回か認識しなくなったSSD半導体ディスク)の修理関連の記事を書きました。
過去の事例では、SSDを認識しなくなったった場合・・・①電源回路の内部部品のショートや②メモリーチップやコントローラーの故障がありました。
①の電源回路の内部部品のショートは、主にチップコンデンサーのショートのことが多く、その部品を取り除けばショート状態が治り、アクセスできることがあります。②のメモリーやコントローラーの故障の場合は、修理できませんでした。

今回のご依頼

 前述のブログをご覧になり、SSD認識できずの現象が似ているとのことで、調査のご依頼をいただきました。
 事前のメールでの連絡では、新しいケースにパーツ(SSD含む)を移行したところ電源が入らない。SSDを接続しないとBIOS画面が起動する。SSDをUSB変換器につないでノートPCの電源がはいらない。Windowsが立ち上がったあとにSSDを接続すると電源が落ちてしまう・・・という内容でした。
状況からすると、SSDの電源がショートしており、電源が入らない原因となっているみたいです。
いつものように、必ず修理できるとは限らないことを伝えご了承の上、故障SSDと、もし治った場合のクローン用のSSDを送付いただきました。

SSDの調査

 到着したSSDは、WD WDS100T2B0Aでした。2.5インチの1TBのSSDです。
 事前にSATAーUSB変換器につないでみましたが、やはり電源が入りません(電源ランプが点かない)。
 今回のSSDは背面のシールを剥がすと、4か所のネジがありそれを外すことでカバーを開けることができました。

 基盤は2か所のネジで止まっていました。

 電源回路を調べると・・・確かにショートしていました。ショートしている電源部分で怪しそうな部品が2か所見つかりました。
 一つは、チップのセラミックコンデンサーで、もう一つはダイオードでした。下の写真の赤で囲った黒い部品がダイオードだったのですが、最初チップタンタルコンデンサーかなと思ったのですが、基板上の部品番号はD2と書いてあったので、ダイオードだと思います。

 電源回路の+ー間に使われるダイオードは、ツェナーダイオード(定電圧を得る)か、逆電圧・静電気防止用に使われるのが普通だと思います。
 今回は、このダイオード(と思われる)がショートしていました。取り外すとショート状態は解除されました。逆電圧・静電気防止用の用途であれば、短時間であればダイオードの無いままでも大丈夫と判断しました。とりあえずSATA-USB変換器につないでみると・・・問題なくアクセスできました。

クローンSSD作成

 この状態で、どれくらいの期間読み取れるのか不安でしたので、すぐに送付いただいていたクローン用SSDへクローンを作成しました。

 とりあえずバッドセクターはなかったみたいで、無事にクローン作成できました。
クローンSSDも問題なく読み取れることを確認し、どらともでできるのはここまでなので、ご返却しました。
 後日「起動を確認しました」とご連絡をいただきました。

SSDの基盤だと使用部品もそれほど多くないので、ショートしている部品を見つける事ができる場合があるのですが・・・ノートパソコンの基盤上で、電源ショートの現象が発生した場合は、部品点数が多く故障部品の特定も難しく、修理至らないことが多いです。どんな故障でも、すぐに原因を特定でき修理対応ができるのが理想なのですが・・・現実はなかなか厳しいです。