本当に電源ユニットの電解コンデンサーの故障(液漏れ・頭部膨張)が原因なのか、電源ユニットを送付くださる前に、カバーを開けて電解コンデンサーの状態のご確認をお願いしております。目視で電解コンデンサーの液漏れや頭部膨張が確認できる場合は、電源ユニットの故障の可能性が高いのでどらとも宛て送付いただいています。
ただ時々、液漏れが確認できたということで電源ユニットを送付くださっても、どらともで確認すると電解コンデンサーの液漏れが確認できないことがあります。
どうも、コンデンサーの周りの白いクリーム状のもの(ホットボンド)を液漏れと勘違いしてしまう場合があるようです。
上の写真は、電解コンデンサーはどれも液漏れ・頭部膨張していません。コンデンサーの間の白いホットボンドは、部品を固定したり、振動を抑えるためのもので・・・コンデンサーの液漏れとは関係ありません。
せっかく電源ユニットを送付くださっても、液漏れや頭部膨張が確認できない場合は、電解コンデンサーが原因でない場合が多いです。もちろんイモ半田や他の半導体の故障もあり、通電してひと通り確認は致します・・・が電源ユニット以外が故障の可能性が高くなります。
例えば、電源が入らない場合は・・・マザーボードの電源回路の電解コンデンサーの故障、CPUやチップセットの故障、ファンの故障などが考えられます。
また画面が映らない場合は、液晶パネルの故障(インバーター基板やバックライトなど)が考えられます。
参考までに液漏れ・頭部膨張の電解コンデンサーの写真を掲載します。
両端のコンデンサーは、液漏れを起こしており、頭部がさびたように茶色くなっています。
内の2個のコンデンサーは、頭部が膨張しています。
なお、赤いマーキングがどのコンデンサーの頭についていますが、これは製造時のチェックマーキングだと思います。
このような状態の電解コンデンサーは・・・本来の働きをしないために電源回路の動作が異常となってしまいます。