時々お伺いすることがある会社様から･･･メールで送られてきたファイルが開かないので調べて欲しい･･･とご依頼がありお伺いしました。
最近送られてきたメールでExcelの添付ファイルが開かないとのことでした。
パソコン画面を確認してみると･･･Excelの画面は開いているのですが、全くデータがない状態でした。
メールの画面を確認してみると･･･添付ファイルはExcelなのですが拡張子がxlsmになっていました。
通常のExcelファイルは、拡張子がxlsxなのですが･･･xlsmは、マクロが有効なファイルです。送付元は、取引のある会社様からでしたが、マクロのファイルのやり取りをしたことがあるのか判らないとのことでした。
ちょっとメールを眺めてみると･･･同日の数時間の間に、同じ会社からこのマクロファイルの添付が付いた複数のメールが送られてきています。ちょっと怪しいなと思い、差出人のメールアドレスを確認してみると、毎回違うアドレスから送られており、何よりもいつも送られてくる会社のドメインと全く関係ないアドレスです。
これは、ウィルスメールの可能性が高いです。
セキュリティソフトはNortonをお使いで、ログを調べてみると･･･ウィルス検出、削除しましたのログがいくつもありました。Nortonが食い止めいていたみたいです。
さらにそのメールの翌日分を確認してみると･･･なんとその会社から･･･ウィルス付きの添付ファイルを送付してしまったというお知らせのメールがありました。
これでウィルスメールで確定です。
今回は、セキュリティソフトが食い止めてくれましたが、何かの拍子に添付ファイルが開けてしまうと、ウィルスに感染してしまいます。
添付ファイル付きのメールは、まず差出人名、アドレスを確認してください。もちろん差出人名やアドレスも偽装可能なので、これだけで信用できません。
文章の内容が、いつもの様子と異なる場合は注意が必要ですし、マクロファイル（xlsm,docmなど）の添付ファイルの場合やいつもと違った拡張子ファイルの場合は、すぐに開かずに送付元の相手にそのようなファイルを送ったか確認してみると確実です。
フィッシングメールや今回の様なマクロファイルのウィルスを送ってくるメールなど、いろいろ怪しいメールが送られてきます。本来のメールと、そうでないメールを見極める力を養う事も大切です。･･･ただこれらの類は、いろいろ内容や手法を変えてきますので、見極めるのも難しいのですが･･･
