時々お伺いしているお客様から・・・ノートパソコンが起動しなくなったので、見て欲しい・・・とご連絡がありました。
いつもはデスクトップパソコンをお使いだったので・・・ノートパソコンってあったっけと思い、尋ねると・・・会計専用のノートパソコンがあって、一年振りに電源を入れたら起動しないとのことでした。
起動しないといってもいろいろな状況があります。今回は・・・電源は入るが、英語の文字が一面に表示されて、そこから進まないとのことでした。
英語の文字は、何かエラーメッセージの可能性もあり、ある程度読めればその内容も判断できるのですが・・・英語がわからないということで、少しパニック状態でしたので、お伺いしました。
Windows8.1の小型モバイルノートパソコンでした。会計ソフトを入れてあり、毎年の会計処理を行っているパソコンとのことでした。
それで1年振りに電源を入れたら、起動しなくなっていた、とのことでした。
とりあえず、電源を入れてみました。すると表示されたのは・・・「American Mega Trends」というBIOSメーカーからのメッセージでした。
英語で表示されているので詳細はどらともも分らないのですが・・・時計(時間)がリセットされているので、合わせてください、云々・・・というメッセージで、「F1」を押すと続くと表示されていました。
「F1」キーを押すとBIOS設定画面が表示されました。確かに年号が2016年になっておりリセットされています。
時計を正しい年月日時分に設定してBIOS保存して、再起動すると・・・正常にWindowsが起動してきました。
ノートパソコンの場合、バッテリーや内部のBIOS保持電池によって、BIOSの設定(時計も含む)を覚えています。
しかし、ずっとパソコンを使用していないと・・・まず、バッテリーが少しずつ消耗していき、最後は完全に放電します。その後は内部のBIOS保持電池でBIOS設定を覚えているのですが、この電池も限度がありなくなってしまうと、BIOS設定の保持ができなくなってしまいます。
この状態で、パソコンの電源を入れると、時計がリセットされているので、BIOS画面から、時計を合わせるようにメッセージが表示されるのです。
実際は、時計だけ無くて細かいBIOSの設定項目もリセットされている可能性もあるのですが・・・Windowsが正常に起動してくればそのままでOKです。
会計専用のノートパソコンだと、1年に1回しか使わないかもしれませんが、完全にバッテリーやBIOS保持電池が放電してしまうと、今回のようになってしまいますので、パソコンをずっと使わなくてもノートパソコンの場合は・・・電源は入れなくてもよいので、ときどきコンセントにACアダプターで接続して、充電してください。
デスクトップパソコンの場合は、バッテリーが基本的に搭載されていませんので、コンセントにさしていない状態では、内部のBIOS保持電池でBIOS情報を保持していますが、ずっとコンセントにさしていないと、BIOS保持電池が完全に放電してしまい、BIOSがリセットされてしまいますので、同様の現象になってしまいます。